人間関係に疲れたあなたへ~ストア派とエピクロス派から学ぶ~

教養

人間関係に疲れたあなたに、ちょっと哲学を知ってもらって、楽になってほしいなと書いた記事です。

古代から続く“心のレジリエンス”──ストア派とは。

ストア派をご存知でしょうか。古代ギリシャ・ローマの哲学者たちが築いたストア派は、「理性と徳」を中心に据え、どんな逆境にも揺るがない心を目指しました。彼らにとって重要なのは、外部の出来事を変えようとすることではなく、自分の心のあり方を整えること。嵐の中でも岩のように動じない──そんな精神の強さを理想としたのです。この考え方は、仕事で悩んでる人に突き刺さると個人的に考えています。

“隠れて生きよ”──エピクロス派とは。


一方で、同じ時代に生まれたエピクロス派は「快楽と苦痛の不在」を重視しました。ここでいう快楽は決して贅沢や享楽ではなく、節度ある喜びや友情、安心できる日常の中に見いだされるもの。彼らは恐れや不必要な欲望を手放し、小さな幸せを積み重ねることで心の平穏を守ろうとしました。

よく勘違いされて、快楽至上主義で堕落してると思われますが、全然違います。

苦を取り除くことで、快を得られるという考え方で、イメージすると、都会の喧騒を避けて、田舎でゆっくり自分のペースで穏やかに暮らすイメージです。

両者は対比で語られるが、そうではない。


両派はアプローチこそ異なりますが、目指すものは共通しています。それは「心の平穏」。

エピクロス派は、節度ある快楽と友情によって心を満たす。
現代に生きる私たちにとっても、この二つの哲学は大きなヒントを与えてくれます。仕事や困難に立ち向かうときにはストア派的に、日常の幸福を味わうときにはエピクロス派的に──両者をバランスよく取り入れることで、より豊かな生き方が見えてくるのです。

ストア派は、理性と徳によって心を強くする。

エピクロス派は、苦を取り除き、節度ある快楽と友情によって心を満たす。

現代に生きる私たちにとっても、この二つの哲学は大きなヒントを与えてくれます。仕事や困難に立ち向かうときにはストア派的に、日常の幸福を味わうときにはエピクロス派的に──両者をバランスよく取り入れることで、より豊かな生き方が見えてくるんです。

ストア派の悩まない「コントロール」思考を実践してみょう

ストア派は、自分の力でコントロールできないことに関しては悩まないことを徹底しています。

だって、自分の力でどうにもならないのに、そのことで悩んでたらエネルギーの無駄じゃないですか。

例えば、職場であいさつをしたとしましょう。その時、同僚に無視されたとします。そのとき、あなたはどう思いますか?

え、何か自分悪いことしたかな?もしかして嫌われたのかな? 様々な思考が頭をめぐるかと思います。

でも、実際に同僚がどう感じているかは、あなたはコントロールできないですよね?もしかしたら、たまたま挨拶が聞こえなかっただけかもしれないし、家でトラブルがあって不機嫌になり、それが態度に出てしまっただけかもしれません。

あいさつの仕方は、こちらがコントロールできますが、それをどう受け取られたかなどの、コントロールできないことはいちいち悩まない!

たった、それだけで心は穏やかになります。どうしても考えてしまう場合は、他のことに集中しましょう。

あなたの人生、そんなくだらないことで悩んでたらもったいないから。

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