アメリカの大学生が学んでいる本物の教養(斉藤 淳) を読んで
今日は本物の教養を身につけたい方におすすめな内容です!一緒に教養人になりましょう。
そもそも教養とは何か
教養とは、なんでしょうか?知識をたくさん知っていることでしょうか?
教養とは、単純な知識ではありません。教養人とは知識をたくさん持ち合わせている「知識人」でもありません。
教養とは、本書ではこのように述べています。
教養とは、本質的には「自分の中心」を構成する何かー人生哲学や守りたい価値観を形成する栄養となるものです。教養を身につける過程で、そういう「自分の中心」が構成された人は、思慮深く、尊厳があり、また他者に対する敬意と想像力を兼ね備えるでしょう。
教養とはまた、そんな「自分の中心」を構成する何かー人生哲学や守りたい価値観を守るための知的バックボーンとなるものです。
アメリカの大学生が学んでいる本物の教養(斉藤 淳)
このように、知識や経験を積んでいく中で、自分の考えを形作り、自分の中心を構成し、正解がない世の中で反対意見を持つ他者と「何が相対的に良いのか」を合意形成を図りながら進めていく人が教養人といえるのでしょう。
教養人になりたいのであれば、自分の中心を振り返りながら、日々、知識や経験を積んでいき、学び続ける必要があります。
教養はふだんの生活から学ぶことができる
教養は、本を読むことだけでしか身につけられるものではありません。
それは普段の生活からも学ぶことができます。例えば、なぜスターバックスの椅子の座り心地は固いんだろう、なぜコメダ珈琲の椅子は柔らかく座りやすいんだろう。座り心地から、お店の狙いがわかってきます。スタバは回転率を高めたい、コメダ珈琲は滞在時間を長くし、居心地の良い場所を提供したい。その二つのお店のコーヒーの金額も違います。ターゲット層が違うんですね。そういった何気ないところから、両者の経営方針をうかがい知ることができます。
自分自身で考えることの大切さ
私たちは、この世にたくさん存在する情報を適切に判断していかなければなりません。あの人が言ってるから、この書籍に書いてあるから、と鵜吞みにしてはいけません。
以下のように「確からしさ」を確かめる推論のリテラシーを高めましょう。
アメリカの大学生が学んでいる本物の教養(斉藤 淳)
- その情報(言説)は第三者による査読を経て出てきたものか?
- その情報(言説)を流している人は、今までにどんな実績を残してきたか?
- その情報(言説)を流している人には、どんな著作物があるか?学会もしくは学術誌で論文を発表し、認められているのか?
- その情報(言説)を流している人の過去の主張は、歴史的検証を経た今、どれくらい当たっていたか?
- 海外には似たような情報(言説)があるか?あるとしたら、どう評価されているか?(ないのなら、その時点で捨てたほうがいいでしょう)
このようにこの人が言っているからという「権威」だけではなく、上記のような推論を重ねることで情報の確かさのリテラシーを高めることは大事でしょう。すべてをそのように考える必要はないですが、この”視点”を大切にしましょう。
今日の勉強はここまで!また続きを書いていきますね!



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