言語化力を高めよう

教養
今日の書籍

「最強の言語化力」(齋藤 孝)を読んで

今回は、言語化力について学んでみます。言語化力を高めるために一緒に勉強していきましょう。書籍の内容に触れる部分が多々ありますので、しっかり読みたい方はここで止めてくださいね。

言語表現は人によって捉え方が異なる

世界は広いです。日本も広いです。それぞれの人たちが、言語を一律に学んできたとしても、それは地方によっても差異が出てくるものです。

フィンランドには、「雪」を表す表現が40以上あるそうです。

一般的な雪はlumi(ルミ)というそうです。

その他にも、純白の降り積もったばかりの雪や細かいとても柔らかい雪。この二つ似てますね。

地面に積もって土と混ざったような雪も表す言葉があります。

逆に雪が全然降らないような地域では、このような言語表現はないでしょう。

私たちは意思疎通するとき、言語を介しながらもそれぞれが考えている、想像している事は違う可能性がありますよ。本書では、雪が”降る”と”舞う”の違いも紹介しています。雪が降らない地域の人にとって見るとどっちも一緒かもしれませんね。

私たちは、この”違い”が起こりうることを念頭に会話をする必要があります。

言語化力が高い人と低い人の違い

言語化力が高い人は、たくさんの表現方法、語彙を持ち合わせています。その語彙を巧みに使い分け、会話の中で上手に場を取りまとめていっているのです。言語化力が低い人は、語彙が少なく、たくさんの表現方法を持ち合わせていないので、言葉の使い方でトラブルに発展することが起こりやすいです。

本書で言語化の理想について以下のように述べています。

「優しく和やかに、かつテキパキと。」 (最強の言語化力 第一章 言語化の本質)

優しく和やかには、表情や言葉の選び方を、テキパキとはスピード感を示しています。

自分は仕事がデキるや論理的発言ができると自負している人には、無機質でテキパキ、相手をまくしたてるような発言をする人が多いそうです。気を付けてくださいね。

快適な言葉選びと表情、テンポよい会話でスムーズにコミュニケーションとることができれば、言語化力が高いといえるでしょう。

言語化力の高め方

連想ゲームをしてみる

言語化力の高い人は、何か言葉を受け取った時、瞬時に連想させ、対応させる力があります。例えば、「最近、外国人観光客が増えたよね」→①京都のバスの人の多さ②万博の影響で世界各国から人が来るから③マナー問題④円安による影響もあり、日本は物価も安いから旅行しやすい

 などなど、一つの単語や文から、たくさん連想することができます。これを簡単にできるようになると、会話力も上がりますし、アイデアがたくさん生まれるクリエイティブさが上がることになりますね。身近なもので連想ゲームしてみましょう。

三角ロジックを使ってみる

三角ロジックとは論理の構造です。この概念は哲学者のスティーブン・トゥールミンが提唱し、その後多くの専門家によりアップデートされていったものになるそうです。

①クレーム(主張・意見・提案)

②データ(①を支える事実・データ)

③ワラント(②から①を導かれる根拠)

例えば、①朝散歩をすることは健康にいい。②ある研究で朝に日光を浴びることでセロトニンという幸福ホルモンが分泌することが証明されているし、生活リズムがリセットされる。精神科医の樺沢紫苑先生も朝散歩を提唱している。③セロトニン活性と体内時計の調整は、心身の健康を改善するため朝散歩は健康増進する行動といえる。

このように普段から三角ロジックを使えるようになると、論理的に伝えることができます

数字を使う

具体的な数字を入れることで、その発言や文章が一気にクリアになります。これはマストの方法ですので、普段から数字を使う意識をしてみましょう。

あと少しで終わります。→あと10分で終わります。

ライブ参戦したけどめっちゃ人が多くて疲れた。→ライブ参戦したけど、50,000人規模のドームライブだったから、歩くだけでも周りに人多すぎて疲れた。

などなど具体化することで言語の解像度が上がりますね、ビジネスでも使っていきましょう。

最後に

今日は言語化力についてピックアップしてみました。いかがでしたでしょうか?

普段、言語化できているつもりでも、それは周りから見ると全然できていないことはたくさんあります。自分はできてるから大丈夫ではなく、相手に伝わるようにするにはどう言葉を使えばいいだろうかと考えながら、丁寧に話をしていきましょう。そのうち、脳がオートパイロットになり、考えることが超短時間でできるようになり、あなたも言語化力の高い人になれると思います。

一緒にがんばろうね!

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